椿本チエインは、福井県三方郡美浜町に人工光型の大型植物工場を建設する。事業開始は2025年5月の事業開始を予定している。植物工場の建設・運営は同社としては初めて。
同社は機械部品から搬送システムまで幅広い事業で培った自動化技術を生かし、2014年からアグリビジネスとして苗の移植機、野菜昇降機など植物工場向け自動化システムを開発し、多くの植物工場で採用されてきた。今回、コンビニ、中食・外食市場での植物工場野菜への需要増への対応と、自社運営の植物工場を建設することで事業拡大を狙う。
新工場は、栽培と植物工場ノウハウを持つ木田屋商店の支援のもと、レタス類を生産し、1日あたり2.2トンの生産を目指す。またアグリビジネスの研究・開発拠点として、自らが植物工場を運営・栽培(営農)することで栽培ノウハウと現場ニーズ、マーケットニーズを把握し、6次産業化を見据えた新商品や品種拡大などにつなげる計画。
敷地面積は約8500平方メートル。投資額は約28億円。2023年11月着工、2025年5月事業開始予定。