モーションコントロールプラットフォームのモベンシスは、インテリジェント自律移動ロボット(AMR)制御に関連するスタートアップ企業、米・スカイラテクノロジーズを買収した。
モベンシスはこの買収で両社のソフトウェアを統合することにより、「トータルAMR制御プラットフォーム」の事業領域に参入する。
スカイラはモベンシス同様、マサチューセッツ工科大学(MIT)からスピンオフした会社で、2017年設立。最先端AMR技術をベースにしたソフトウェアを、日本の鉄道会社や世界的な工作機械メーカーに提供している。ルートの最適化、作業エリアの高速マッピング、運転中に人の認識を可能にする経路生成アルゴリズムソリューションなど、従来のAMR制御ソフトウェアよりもハイスペックな機能を搭載している。
モベンシスのWMXとスカイラのJetstreamソリューションのふたつのソフトウェアベースの技術が組み合わさることで、従来AMR装置に搭載されているPLCやロボットコントローラを不要とし、1台のIPCでAMRの走行制御及びロボットやFA機器の制御が可能になる。これによりコストやスペースが飛躍的に削減でき、バッテリー消費の削減により航続距離を約30%増加させることにつながる。