2023年1月12日に98歳で死去し中央無線電機創業者で、元社長・会長の藤木常雄氏のお別れの会が、東京・丸の内の東京會舘で4月12日に執り行われ、仕入先や同業関係者などが多数参列。在りし日の故人を偲び最後のお別れをした。
藤木常雄氏は1924年8月29日新潟県佐渡郡で生まれ。41年目黒通信学校(現電気通信大学)卒業後、東京・三鷹の航空研究所で1年間学び、42年日本電気に入社。44年通信部隊に入隊。
終戦後の51年に27歳で、東京・池袋に藤木ラジオ研究所を個人で創業し、ラジオの修理・組み立てを開始。翌52年、東京・秋葉原に中央無線電機株式会社を設立し、社長に就任した。
戦後の焼野原と化した秋葉原に約2坪のバラック建ての店舗で電気専門の小売りを開始。現在の世界の秋葉原に成長していく礎を築いた1人であった。
91年、社長を現会長の藤木正則氏に譲り、会長就任。2011年~16年まで相談役。
お別れの会では、亡くなる1月12日までの行動や出来事を手書きで記録した日記の一部も披露され、改めて藤木氏の几帳面さの一端を伺わせた。