IDECとアルプスアルパインとの合弁会社、IDEC ALPS Technologies は、合弁会社の開発第1弾製品として、無線設定の小型マルチユースミリ波レーダセンサ「1A1M形」を5月16日から発売する。価格はオープンで、今後発売を予定している2つのミリ波レーダセンサシリーズを合わせて、3年間で10億円の売り上げを目指す。
小型マルチユースミリ波レーダセンサは、高周波のレーダを対象物に照射してセンシングを行うことで、約 10㍍の距離までの対象物の有無検知や、対象物までの距離、対象物の反射強度、指定した対象物のみを検出することなどができる。
とくに、独自のビーム成形技術で誤検知の少ない狭ビーム領域を実現しながら、混信を防止する電波発射制御機能を搭載した電波認証取得により、電波の高出力を可能にした。
また、光学式センサでは検知が難しい、西日や 降雨・降雪がある屋外、水蒸気、粉塵が舞うような環境下でも使うことができ、超音波式センサと比較してもより高い耐環境性能を有している。
また、Bluetooth方式の無線を使うことで、センサ本体の動作設定・モニタを各種端末から操作できる。
用途は、FA工場をはじめ、特殊車両、駐車場、駅、インフラなど幅広い業界ニーズを狙う。
なお、生産はIDECとアルプスアルパインの両方の工場で分担し、販売はIDECの販売代理店経由で行っていく。
今後、アプリケーションに応じた出力機能や各種のビーム成形レンズなど、さらにラインナップ拡充を進める。