武田薬品工業は、大阪市淀川区十三の大阪工場内での血漿分画製剤の新製造施設の建設に向け、1000億円規模の長期投資を決定した。製造能力強化を目的として同社が実施するものとしては、これまでで国内最大の投資となる。
新製造施設は、最先端の自動化およびデジタル技術を実装し、血漿の分離、分画、精製、充填、包装、保管(倉庫)の一連の製造工程を完備した、グローバルでも最高の製造基準を有する施設として建設する。環境にやさしい設計を取り入れ、2035年までに自社の事業活動から排出される温室効果ガスをネットゼロにするという目標の達成に貢献する施設を目指す。現在国内向けの血漿分画製剤を製造している成田工場は、維持管理に必要な投資を行いながら、新工場稼働を見据えて引き続き製造を担う。
これにより日本における血漿分画製剤の製造能力は約5倍に増強される見通しで、国内の持続的な供給を行いながら、グローバルな製造ネットワークにおける製造能力の拡大も目指す。2030年頃の稼動を予定しており、類似の施設としては国内最大規模になる見込み。
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