三菱電機の2023年3月期連結決算は、売上高が5兆36億9400万円(前期比11・8%増)、営業利益2623億5200万円(同4・1%増)、税引前当期純利益が2921億7900万円(同4・5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2139億800万円(同5・1%増)となり、売上高は過去最高を更新した。
セグメント別売上高は、インフラが9731億3900万円(同3%増)、インダストリ―・モビリティが1兆6602億9600万円(同12%増)、ライフが1兆9471億5700万円(同16%増)、ビジネスプラットフォームが4293億2000万円(同12%増)、その他が8360億7200万円(同13%増)。
インダストリ―・モビリティの中のFAシステム事業は、売上高が8438億円で21年度から677億円増加(同8・7%増)し、営業利益も1422億円と同142億円増加(同11・1%増)し、営業利益率は0・4ポイント上昇して16・9%となり、売上高、営業利益とも過去最高となった。スマートフォンや半導体などのデジタル関連分野の需要は減少したが、リチウムイオンバッテリーなどの脱炭素関連分野の設備投資を中心に、需要が堅調に推移した。
24年3月期は、売上高5兆2000億円(前期比3・9%増)、営業利益3300億円(同25・8%増)、税引前当期純利益3550億円(同21・5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2600億円(同21・5%増)を予想している。
このうちFAシステム事業は、売上高8900億円(同5・4%増)、営業利益1430億円(同0・6%増)で、営業利益率は0・8ポイント減の16・1%の見通し。