アズビル、売上、利益ともに過去最高を更新 売上高2784億円 海外全エリアで増収

アズビルの2023年3月期決算は、売上高は前年比8.5%増の2784億0600万円、営業利益は10.7%増の312億5100万円、純利益は8.8%増の226億0200万円の増収増益となり、売上高、利益共に過去最高を更新した。
セグメント別について、AA事業の売上高は10.3%増の1039億円、セグメント利益は10.1%増の145億円。製造業全般の設備投資需要の回復や海外事業拡大で受注が増加し、売上高は部品調達難に対して生産と調達面の対策で大幅に増加。利益面も収益力強化と増収効果で前年度増を果たした。
BA事業の売上高は7.3%増の1285億円、セグメント利益は16.0%増の160億円。首都圏の都市開発や工場向け空調の需要が高水準で継続し、省エネやCO2排出量削減対策を含めた建物改修の需要など堅調な市場環境で新設、既設、サービス、海外の各市場で増加。
LA事業の売上高は8.3%増の479億円、セグメント利益は48.9%減の5億円。制約プラント設備などライフサイエンスエンジニアリング分野での前年度受注残を背景に増加し、都市ガスや水道等のライフライン分野も計画を上回った。セグメント利益は欧州のインフレによる経費増加、素材価格高騰、エネルギーコスト、輸送費等も増加したことで大幅に減少した。
エリア別について、海外売上高は20%増の626億円。海外の全エリアで増収となり、海外売上比率は22.5%まで拡大。アジアはBA・AA事業が大きく伸長して250億円、中国は151億円、北米は66億円、欧州はLA事業が伸長して113億円となった。
2024年3月期業績計画は、売上高は1.3%増の2820億円、営業利益は2.4%増の320億円、純利益は5.3%増の238億円。調達・生産プロセスの改善を背景に豊富な受注残を売上に転化することで増収を目指す。セグメント別ではAA事業の売上高は1.9%増の1060億円、セグメント利益は6.3%増の155億円、BA事業の売上高は1.1%増の1300億円、セグメント利益は2.9%減の156億円、LA事業の売上高は0.2%増の480億円、セグメント利益は52.8%増の9億円を計画している。設備投資は研究開発に132億円、設備投資に111億円で積極的な投資を継続していく。

https://www.azbil.com/jp/ir/library/result/

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