転換期にある展示会 若い中高生を呼び込んで未来を作れ

先日まで大阪で開催されていたJECAフェアでは、大人の姿に混じり、制服を着た中学生か高校生くらいの姿を見かけた。社会科見学で団体で来ていた風の学校もあったようだ。グループで楽しそうに会場をめぐる若い人の姿を見て、少し心がほっこりとした。

展示会に学生が来ることに関して賛否はある。商談の場であり、学生の来場は不要で邪魔になるといった意見もあれば、人手不足で労働者が減るなかで、若い人に見てもらって興味を持ってもらい、就職の際に業界に入るきっかけにもなるといった意見など。私は後者に賛成であり、どんどんと呼べば良いと思っている。ただでさえ、若い人と製造業やものづくりの距離感は年々離れていっている。それで就職してほしい、人手不足だと言っているのはナンセンス。だったら展示会自体ももっとオープンにして、距離感を縮めた方がいいのではないか。

ここ10年、特にここ2.3年で展示会の位置付けは激変した。マーケティングにおけるWEB戦略の優先度が上がり、展示会はリード獲得に向けたオンリーワンの手段ではなくなっている。ではどう活用するか?と言ったら企業ブランディングであり、未来のための種まきの場としての機能強化だ。展示会は業界のお祭りとも言われるが、だったら祭は派手で賑やかな方が楽しい。賑やかなところに人は集まり、人が集まれば元気が生まれる。若い人が参加すれば祭りはもっと盛り上がり、未来につながる。

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