富士電機は、パワエレ事業の主力工場である東京工場(東京都日野市)と鈴鹿工場(三重県鈴鹿市)について、国際標準規格「IEC 62443-4-1」の認証を取得した。
IEC 62443-4-1は、産業用オートメーションと制御システムで使われるFA・制御機器について、セキュアな製品を開発するためのプロセス・組織要件を規定した国際標準規格。東京工場ではコントローラや計測機器、エネルギーマネジメントシステム等を、鈴鹿工場ではインバータや回転機、モビリティ関連機器等でFA・制御機器を開発・生産しており、認証取得によって両工場の設計から製造、保守に至る製品の開発ライフサイクル全般において、国際標準のセキュリティ要件を満たしていることが認められた。認証取得は、日本品質保証機構(JQA)のサポートのもと、IECEE CB(Certification Body)スキームに基づいて行い、同スキームによるIEC 62443-4-1認証の取得は国内初となる。
両工場では今後、セキュリティ機能を高めたインバータ、コントローラ(PLC)等の新製品を開発し、2024年度に販売する計画。またIEC 62443-4-1の対象範囲が、産業オートメーション製品からエネルギーやモビリティなどへも拡大される見通しで、それらの関連製品を開発・製造している工場でもIEC 62443-4-1の認証取得を進めていくとしている。
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