富士電機は、モデル生成に自動機械学習を使いソフトセンサ構築の作業効率を大幅に改善する「推算用モデル式構築/演算ツール」を発売した。
ソフトセンサは、リアルタイムで測定することが難しい値を、温度や圧力、流量等の容易に収集できるデータを使って推算する技術で、化学や鉄鋼、製薬等のプラント・工場で成分濃度や強度等の品質に関わるデータ分析を効率化するために使われる。
同製品は、自動機械学習(AutoML:Automated Machine Learning)を適用し、作業者が何通りものパターンを作り、解析・検証を重ね最適な計算モデルを構築していく工程を自動化することで作業時間を大幅に短縮。社内試験ではソフトセンサ構築にかかる時間を15日から5日へと約7割低減できた。
プラントや工場では、外気温の変化や配管の汚れの付着など、生産ラインの状態が変わるため、ソフトセンサのモデルの定期的な見直しが必要となるが、同製品はリアルタイムで最新のデータを収集し適用する機能によってソフトセンサのモデルを常に自動で更新し、推測精度を維持し製品品質の安定化を可能にしている。
https://www.fujielectric.co.jp/about/news/detail/2023/20230524100007957.html