
シキボウは、同社の連結子会社で化成品(食品添加物等)の製造を行うシキボウ堺で、食品用増粘安定剤におけるブレンド(粉体の混合)製品の生産能力の増強と品質向上を目指し、大阪府堺市西区築港浜寺西町11番地に新工場を建設する。
新工場は、最新設備を2ライン導入して生産量が最大で約2.5倍とし、洗浄可能なサニタリー仕様の生産設備
や医薬品の製造環境に準じた室内のクリーン度を実現する空調設備の導入、異原料等の混入を防止できる工場レイアウト等を採用してブレンド製品の品質向上を実現。アレルゲン等を含む食品添加物の生産が可能となり取扱品目を拡大するほか、生産設備の2ライン化により機械トラブル等の停台リスクを分散した生産体制を整備する。また太陽光発電システムの導入によるサステナビリティ経営の推進し、生産設備の自動化による作業負荷の軽減、最新の空調設備による作業環境の改善、作業効率の向上など労働環境も改善。将来の事業拡張に備えた、増粘多糖類の精製や新規開発品の増産が可能なスペースも確保している。
操業開始は、2025年1月を予定。投資予定額は、約37億円。