MECHATROLINK協会(MMA)は、東京・秋葉原UDXで2023年度総会を開催した。リアルでの開催は4年ぶりとなる。
冒頭、MECHATROLINK協会幹事長の安川電機上山顕治上席執行役員・モーションコントロール事業部長があいさつし「過去3年間、コロナ禍で半導体不足、素材価格の高騰、人手不足、景気停滞など困難な状況に直面したが、それを経験したことで、逆に我々の役割が重要であることを認識した。デジタル化や自動化推進はサプライチェーンの脆弱性の課題への解決策であり、AIなどの技術は工場の生産性向上に寄与するものであり、安川電機もi3-Mechatronicsを提唱し、ソリューション提案を強化している。MECHATROLINK-4は自動化を進める上で重要なアイテムになり、今後も対応製品とデバイスの開発環境を整備していく」とした。
MMAは今年で設立20周年を迎え、2003年から20年で会員数は3572社まで拡大。メンバーは日本を中心に、中国や韓国、台湾、欧米に広がっている。MECHATROLINK通信ASIC総出荷ノードも右肩上がりで増加し、現在、約1266万ノードまで普及し(22年度出荷は約136万ノード)し、MECHATROLINK対応製品も586製品まで増えている。
23年度の活動は、MECHATROLINK-4のグローバルでの積極的なPR活動を基本方針とし、2024年1月に行われるIIFES 2024では、新たなデモ機を用意し、MECHATROLINK-4対応製品を重点的に展示する予定。また海外展示会への出展や、セミナー(リアル/オンライン)も年1・2回開催を計画している。
新製品紹介では、安川電機と神港テクノスの2社からMECHATROLINK-4対応の発表に加え、MMAとJIIA(日本インダストリアルイメージング協会)の連携活動の報告があり、マシンビジョンとフィールド機器の連携、MECHATROLINKへの適応状況について解説した。
また、(今年は)20周年記念イベントとして、落語家の林家たい平氏による講演「笑顔のもとに笑顔が集まる」が行われた。