日本電気制御機器工業会(NECA)と日本規格協会(JSA)は、共同で原案作成した近接スイッチの日本産業規格(JIS)について、6月20日付で改正した。規格番号は「JISC8201-5-2:2023」、規格名称は「低圧開閉装置及び制御装置-第5-2部:制御回路機器及び開閉素子―近接スイッチ」。
今回の改正では、既に規定されている光電形近接スイッチの検出方式(透過形、反射形、リフレクタ形)に、背景抑制付き反射形の性能や試験方法などを追加規定した。抑制付き反射形は、その検出特性によって小型装置への組み込みや小型機器の検知などに対応でき、普及が進んでいる。
具体的には、従来の透過形、反射形、リフレクタ形光電形近接スイッチに加えて背景抑制付き反射形光電形近接スイッチの定義及び試験手順を追加したほか、改正された電磁両立性(EMC)基本規格に整合させるためにイミュニティ試験/放射無線周波電磁界の上限周波数を2GHzから6GHzに引き上げるなどのEMC基準の変更、リスク低減を図るため、人工光に対する保護、レーザー製品の安全などの構造要求事項を追加している。
https://www.neca.or.jp/wp-content/uploads/PressRelease_Switsh_JIS.pdf