NTNは、業界初となるセパレータ保持器を採用し、業界最高水準の長寿命化と高速回転対応を両立した射出成形機用ボールねじ支持転がり軸受「IMT軸受」を発売した。
射出成形機は、油圧式から電動式が主流となり、ボールネジに使われる軸受には長寿命化、高速回転対応が求められ、医療や食品分野用途では軸受の潤滑用グリースの飛散防止のニーズが強まっている。
それに対し同製品は、内部設計を見直してアキシアル基本動定格荷重を約1.2倍向上し、定格寿命を約1.7倍に向上。許容回線速度も1.8倍となり、高速回転にも対応。さらに分割してボールの間に装着するセパレータ保持器を採用し、内部空間容積を約30%増加させ、グリース封入量を増やすことでグリース寿命を向上。またセパレータ保持器で軸受の片側にシールを装着し、グリースの飛散も防止させた。従来のシール無し軸受からの置き換えも可能となっている。
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