産業用オープンネットワークを推進する各団体や会社が一堂に会し、セミナーとデモを通してオープンネットワークを採用するメリットを紹介する「産業オープンネット展2023」(主催=産業オープンネット展準備委員会)が、名古屋(7月19日、名古屋国際会議場)と東京(7月21日、太田区産業会館Pio)で開催される。
開場時間は両会場とも10時~17時。入場は無料(登録制)。
(写真は昨年の産業オープンネット展)
現場からクラウドまでをつなぐ産業ネットワーク技術 10協会・団体/53社が出展
オープンネットワークを推進する協会・団体が共催し、産業用ネットワークを使うメリットを展示説明する同展は、2012年に第1回を開催し、その後毎年リアル開催してきたが、20、21年はオンラインで開催。22年は3年ぶりに東京でリアル開催し42社が出展し、約600人が来場した。
今年もオープンネットワークの普及のため活動をしている10の協会・団体が共催で参加するほか、メーカーが53社(東京会場のみ参加2社)で、昨年より11社増えた。
産業ネットワークの動向に興味がある方、アプリケーションエンジニアリングに注目される方、ネットワーク機器の開発方法を知りたい方、ネットワークをより詳しく理解されたい方などにとって最適な機会となる。
同展は、大きく展示とセミナー(プレゼン)と特別企画で構成。東京会場のセミナーは録画して後日Youtubeでも配信する。
工場の中にはさまざまなベンダーから提供された多様な機器・装置が稼働しており、それらをつないでデータ・情報を簡単に効率よく安定して通信させるネットワークが求められている。
同展では「現場からクラウドまでをつなぐ産業ネットワーク技術」の最新動向を実際に見て、聞いて、触れて体験できる場となっている。
「産業用ネットワークと機器の動向を知りたい」、「工場現場で使用するケーブルとコネクタはどんなもの」、「工場現場からクラウドまでデータをどのように通すか」、「安心、安全なネットワークの設計をしたい」、「産業用ネットワーク機器の開発方法を知りたい」などを解決できる展示会となっている。
マルチベンダーによるクラウド接続を「IoT接続デモ」
また、今年の産業オープンネット展は工場現場のネットワーク技術、機器の展示に加えて、マルチベンダーによるクラウド接続を「IoT接続デモ」としての特別展示も行う。
会社の中でDXを推進していくと、工場現場の運転、操業のデータ・情報を工程間、工場間、または部門間でどのように共有するかの議論が出てくるが、安全で、しかも確実にデータ、情報を伝達する方法としてクラウド接続が注目されている。
「IoT接続デモ」では、現場ネットワーク、機器が持っているデータをAWS、Azureなどのクラウドに展開するデモを行う。クラウド接続のために、さまざまな機器、技術が登場しているが、今回は産業オープンネット展に協賛している協会・会社の技術を使って、9通りの方法で工場現場データをクライドに上げるデモを披露する。
クラウドに上げたデータが現場データと一致するかについては、クラウドのデータを自分のスマホの画面から確認できるようにするとともに、単に「つながったデータが見える」というだけでなく、「どのようにつなげているか」を理解できるデモも用意し、工場現場データをクラウドに接続するためのイメージを得ることができるようにする。
また、AWS、Azureなどへの接続についても知りたい方はリアルに動く機器を見ることができる。
「IoT接続デモ」に参加するのは、IO-Linkコミュニティジャパン、EtherCAT Technology Group、Edgecrossコンソーシアム、FDTグループ日本支部、ODVA TAG Japan、ORiN協議会、CC-Link協会、JEMA FL-net推進委員会、日本プロフィバス協会、MECHATROLINK協会、アナザーウェア、HMSインダストリアルネットワークス、エンドレスハウザージャパン、 Empress Software Japan、シーメンス、たけびし、Moxa Japan、日本テレガートナー、日本マイクロソフト、パナソニック インダストリー、フエニックス・コンタクト、ヤマハ、ルネサス エレクトロニクス。
産業用ネットワーク動向がわかる40のセミナー
また、共催協会、協力協会、協賛会社による40の「セミナー」も開催される。
産業用ネットワーク機器の技術、製品、マーケットに関して、最新情報を得ることで、全世界で拡大する産業用ネットワークの全貌を確認ができる。
セミナーは名古屋、東京とも5会場に分かれて10時30分から16時30分まで、各セミナー30分間で同時に行われる。最新の技術動向や最新ソリューションなどが紹介されることから見逃せない。
セミナー聴講、展示デモの参加は無料で、入場・退場も自由であるが事前に参加申し込みが必要。セミナーではすでに満員になっているコースもある。
参加申し込みアドレス(https://www.sangyo-open.net)。
出展協賛団体と会社は次の通り。
■協賛団体(50音順)
IO−Linkコミュニティジャパン/EtherCAT Technology Group/FDTグループ日本支部/ODVA TAG Japan(日本支部)/ORiN協議会/一般社団法人CC−Link協会/日本AS−i協会/一般社団法人日本電機工業会FL-netネットワーク推進委員会/NPO法人日本プロフィバス協会/MECHATROLINK協会
■協賛会社(50音順)
アークテイク/ifm efector/アドバンテック/アナザーウェア/アルゴシステム/ICOP I.T.G/インターフェース/HMSインダストリアルネットワークス/エニイワイヤ/M2Mクラフト/エンドレスハウザージャパン/Empress Software Japan/オプテックス・エフエー/倉茂電工/ケーメックス・オートメーション/コムクラフト/JSLテクノロジー/シェルバ/システック/図研エルミック/ステップテクニカ/ストーバージャパン/スリーエムジャパン/ターク・ジャパン/大電/たけびし/テクノ/日星電気/日本製線/日本テレガートナー/日本パルスモーター/日本モレックス/ハーティング/パナソニックインダストリー/バルーフ/PFU/ヒルシャー・ジャパン/ヒロセ電機/フエスト/フエニックス・コンタクト/ベッコフオートメーション/マイクロネット/三菱電機/三菱電機エンジニアリング/Motionnet協会/Moxa Japan/モベンシス/ヤマハ/リコーインダストリアルソリューションズ/リンスコネクト/ルネサスエレクトロニクス/ワゴジャパン