オムロン、全国7支店で中小企業向け共創・自動化支援をスタート 第1弾として有川製作所でロボットによるプレス加工・検査自動化を実現

オムロンは、顧客が抱える課題に対して一緒に解決していく共創・ソリューションの取り組みについて、全国7支店で中小企業を対象とした自動化の支援を開始する。その第一弾として、精密プレス加工の有川製作所(石川県津幡町)が進める、ロボット活用による製造現場の自動化とそれによる企業価値向上を目的とする「小人の靴屋プロジェクト」に参画し、自動化システムの構築と展示場の支援を実施した。
同プロジェクトは、地方の中小企業として人材採用や生産性の向上に課題を抱え、工程のほとんどを人手作業で行っていた有川製作所が、ロボットを活用した自動化システムの導入を積極的に推進し、社内人材を育成してその構築・運用を担うことで企業価値を高め、人材採用や収益性の改善につなげようというもの。加えて、自動化の展示場を開設してその情報・ノウハウを外部へ開放することで同様の課題を抱える中小製造業の支援やイノベーションに向けたコラボレーションを視野に入れたプロジェクトとなる。有川製作所が主体となり、同地の商社・システムインテグレータの山崎電機(石川県金沢市)とオムロンが技術支援を行うことで実現した。
具体的には、これまで人が担っていたプレス機械へのワーク供給から加工、一次検査工程と、完成したワークの外観検査に対し、協働ロボットを使った全自動化システムを構築し、プレス加工工程では9%、外観検査工程では22%の生産性向上を実現。さらに3年間で7人の採用、顧客からの新規引き合いの増加などの効果も得た。

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