会社を辞めたい、転職したいと思ったことはありませんか?
私は何度か思ったことがありますし、実際に転職した経験があります。
株式会社リクルート「就業者の転職や価値観等に関する実態調査2022」では、転職経験者の割合は20代で4割弱、30代で5半数超え、40・50代で6割弱と書かれており、半数以上の方が転職したことがあるということになります。
ここ最近の私は、仕事と家庭のバランスを真剣に考える機会がありました。
多くの方々が同じようなジレンマに直面しており、私の経験が他の方々にとって参考になるかもしれないと思い、今回のコラムでは、私がなぜ転職を考えたのか、そして最終的にいまの会社に残る決断をした理由について共有させて頂きたいと思います。
最初に、どんな時に転職について考えるのか。
私が転職を考えるタイミングの1つとして、誰かが退職する時です。
部署は異なるのですが、直近で比較的関わることの多かった2人が、続けて辞めて行きました。
私がなぜ辞めるのか理由を聞いたときに、2人が言った言葉が偶然にも同じで印象に残っています。
その言葉は「最終的にはお金だけじゃないよ」でした。
辞めて行く2人の本当の理由を聞くことができたのか分かりませんが、様々な要素が積み重なって、会社に魅力を感じなくなっていってしまい、環境、居心地が悪いと感じるようになった。それが「お金だけではない」という理由なのかもしれないと感じました。
そんなこともあり、転職を考えるタイミングだと思い、転職を真剣に考えていました。
まず、現状の仕事や会社に対しての満足度や充実感を振り返ってみました。
仕事にやりがいや成長の機会を感じているのか。
また、労働環境や上司や同僚との関係は満足しているのか。この先も成長できるのか。
時々、人間関係で難しいと感じる部分はありますが、仕事に関しては自分のやりたいDX関連の業務を任されていますので、やりがいは感じています。
次に、転職のリスクと家庭の安定を考えました。
転職には新たな環境への適応や人間関係の再建築が必要です。
また、収入や住宅ローンの返済に影響が出る可能性もあります。
一から人間関係の構築はとても大変ですし、給料が下がったら特に家庭をもっていたり、住宅ローンがあったりすると家族が不幸になる可能性もあります。
現在の仕事が安定しており、経済的に不安がない場合は、転職によるリスクを慎重に考える必要があります。
私は子供がいて住宅ローンもあり、ここは慎重に考えなければいけませんでしたので、家族に相談しました。
結果的に「好きにしていいよ!何とかなるでしょう。」と言われ転職の理解を得ることができました。
了解を得ることができましたので、このあとは求人情報とのにらめっこが始まります。
現在の収入と同じぐらい。残業は少ない。仕事内容は今までの経験を活かせるところ等、自分が希望する条件に該当する求人を確認していきました。
特に私にとって重要なのは、仕事と家庭のバランスを維持することでした。
先ほど申し上げた通り、私には子供たちがおり、彼らの成長に参加し、家族との時間を大切にしたいと考えていました
仕事と家庭のバランスは、現代の働く親にとって重要なテーマではないでしょうか。
転職を考える際には、収入やキャリアアップだけでなく、家族との時間を確保できるかどうかも重要な要素として考慮すべきだと思います。
私の場合、いまの会社は残業時間が少なく、有給休暇も取りやすいことから、子供たちとの関わる時間や、今回のようなコラムを書いたり、YouTubeで動画を配信したりと家族や自分の時間を確保することができています。
その結果、私はバランスを保つため、意思決定に苦慮しましたが、家族との関わりを最優先し、現在の会社に残る道を選びました。
この決断が正しかったか、正しくなかったのか今すぐには分かりませんが、現時点で最善の判断であると信じようと思います。
最後に、人それぞれ価値観は異なると思いますが、転職を考える人々に向けて、私の経験が少しでも参考になれば幸いです。
自分自身の価値観や優先順位を見極め、将来にわたって持続可能な仕事と家庭のバランスを実現するための選択をすることをお勧めします。
【著者プロフィール】
シマタケ
共働きの子育て会社員。工場で15年間働く電気エンジニア。現在は某製造メーカーの生産技術担当。エネルギー管理士、第3種電気主任技術者、第2種電気工事士
機械保全技能士電機系2級、工事担任者(現DD第1種)、2級ボイラー技士、消防設備士(乙6、7)、危険物取扱者(乙4)など多数の国家資格を取得。心理学を勉強中でメンタルケア心理士、行動心理士も取得。
「電気エンジニアのツボ」でブログとYoutubeで情報を発信中