

オムロンは、生産現場での搬送業務を自動化するAMR・モバイルロボットについて、中可搬重量域の650kg可搬に対応するモバイルロボット「MD-650」を7月に、900kg可搬に対応する「MD-900」を10月に発売する。これまで60kg、90kg、250kg、1500kgをラインナップしており、今回の新製品はその間を埋める形となる。
同製品は、これまでの数千台に上る搬送現場への実装実績に基づいて最高速度2.2m/秒の高速で動き、高度なナビゲーション機能、障害物回避アルゴリズムの採用で狭い通路でもスムーズに走行できる。優れたバッテリー・充電技術によって30分の充電で8時間の稼働が可能。安全面も、最新安全規格であるISO3691-4に対応している。
また管理ソフトウェア「OMRON Fleet Manager」によって一つのシステム上で可搬重量の異なる最大100台のモバイルロボットの統合的な搬送経路と、搬送順序の制御をリアルタイムに実現可能。単一システムで高度に連携にすることにより、生産スピードの異なる工程間搬送でも最適な経路をリアルタイムで構築し、滞留の少ない効率的な搬送を可能にした。
同製品により軽量から中量、重量まで全領域でラインナップが揃い、工程内搬送は主に中小型モデルのモバイルロボットが動き回り、材料や完成品搬送は中大型モデルで安全・確実に搬送を行うことで全搬送工程にまたがる搬送自動化構築が容易にできるようになる。