日本電機工業会(JEMA)が発表した産業用汎用電機機器の出荷実績によると、2023年度第1四半期(1Q)の出荷額は前年度比5.3%増の2395億円となり、2010年度以降の1Qでは最高額となり、FA市場は好調を継続している。
産業用汎用電機機器は、汎用インバータやサーボモータなど回転・駆動機器と、プログラマブルコントローラや低圧遮断器、電磁開閉器、標準変圧器など配電・制御機器、その他機器で構成される。
回転・駆動機器の1Q出荷額は10.1%増の941億円。うちサーボモータは6.5%増の555億円で、国内出荷は342億円(11.7%増)、輸出は213億円(1%減)となった。汎用インバータは46.9%増の235億円で、国内出荷は135億円(53.4%増)、101億円(39.2%増)となった。いずれも半導体製造装置、電子部品関連業界向け需要が好調で金額を伸ばしてきたが、やや落ち着きも出てきている。部品調達も回復傾向にあるが、調達難は続いている。
配電制御機器の1Q出荷額は、7.2%増の1008億円。うちプログラマブルコントローラは18.7%増の426億円で、国内出荷は230億円(30.2%増)、輸出は196億円(7.6%増)となった。低圧遮断器は3.9%減の242億円で、国内出荷は202億円(0.6%減)、輸出は39億円(18%減)となった。
その他機器(可搬型発電機、電動機応用機器など)は、7.0%減の446億円となった。