
パナソニック インダストリーとエア・ウォーターは、2025年度をめどに、北海道帯広市のパナソニックスイッチングテクノロジーズ帯広工場で、家畜のふん尿から製造したバイオメタンを工場電力と製品材料に利用する地産地消のエネルギー活用モデルの取り組みを開始する。
パナソニック インダストリーは、工場の敷地内に発電設備(コージェネレーションシステム)を導入し、家畜ふん尿由来のバイオメタンを使用する。これにより同工場から排出されるCO2は2027年度に2022年度比で約5割以上削減される見込み。また同工場で製造している環境対応車向けのEVリレーは製造工程で水素ガスを使用しており、供給するバイオメタンの一部から水素を製造し、CO2フリー水素を製品の一部に利用していく。
エア・ウォーターは、同工場へ安定的にバイオメタンを供給するため、今まで以上に家畜ふん尿由来のバイオガスの捕集先を増やし、その規模を拡大する。また、酪農家に設置するガス精製ユニット内に分離膜を追設し、バイオメタンのみを吸蔵・輸送するなど、製造コストの低減を図る。