ロックウェル・オートメーションは、クラウド型製造実行システム(MES)「Plex」について、10月1日から日本国内にあるMicrosoft Azureのデータセンターで運用を開始する。あわせてPlexのユーザーインターフェースを日本語で提供開始し、国内のデータ主権の要件に対応することで日本メーカーへのMES提案を強化する。
同社はオンプレミスでMES・ERPとして「FactoryTalk」を展開し、Plexは製造業に100%特化したクラウドネイティブのMESとして25年以上の歴史がある。すでに40カ国700社以上の導入実績があり、過去12カ月の稼働率は99.996%とほぼ止まらない安定稼働を実現し、契約更新率96%超と顧客満足度も高水準を維持している。さらに今回、日本国内のMicrosoft Azureのデータセンターをホストとしたことで日本の国内の法規や規制に従ったデータの保護・管理が可能になり、日本企業が安心して採用できる環境を整備した。
日本は現場力の高さから今も手作業の紙ベースでの指示や報告が多く使われており、MES導入は一部にとどまり、これから本格的な導入を迎えるとされている。これまでMES導入の課題・障壁となっていたのは、開発にかかる膨大なコストと時間で、要件定義から稼働まで1・2年かかるのもザラだった。
それに対し、Plexはクラウドベースなので開発コスト・期間を半年ほどまで大幅に短縮でき、新規またはオンプレの既存MESの代替としてイチから構築するだけでなく、既存のオンプレシステムにクラウドで機能拡張もでき、費用を抑えて既存システムを強化することも可能になっている。
ロックウェル・オートメーション、クラウドMES「Plex」を日本国内のデータセンターで運用開始
- 2023年10月3日
- 新製品/サービス
- 2023年9月27日号, クラウド型製造実行システム, ロックウェル・オートメーション
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