大陽日酸と日本製鉄は、合弁で設立した千葉県君津市の君津サンソセンターに、省エネルギー型最新鋭空気分離装置 1 基の新設を決定した。
同社は2022年9月に日本製鉄 東日本製鉄所(君津地区)構内の各種産業ガスの生産効率化を目的に設立され、このほど酸素ガス・窒素ガス・アルゴンガスの安定供給に向けて省エネルギー型の最新鋭空気分離装置を1基新設する。生産能力は酸素ガス 6万Nm3/h、窒素ガス12万Nm3/h、液化アルゴン2100Nm3/h、稼働は2025年6月末の予定。
また、レアガスであるネオンの精製装置ならびにクリプトン・キセノンの製造装置を設置も決定。レアガス(ネオン・クリプトン・キセノン)は大型空気分離装置における酸素・窒素・アルゴン製造時の副産物として採取されるため、大型空気分離装置の少ない日本では大半を輸入に頼っている。レアガスは主にエレクトロニクス・照明・宇宙・省エネルギー分野等で利用され、世界的に需要が増加する一方、供給がタイト化している。
ネオン精製装置の生産能力は2700万L/年で、稼働開始は2026年3月を予定。クリプトン・キセノン製造装置の生産能力はクリプトンが100万L/年、 キセノンが12万5000L/年で、稼働開始は2025 年 8 月を予定している。
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