パナソニックインダストリーは、業界最高のモーション性能と、熟練者を超える緻密な調整をAIが自動で行うAI搭載サーボシステム「MINAS（ミナス）A7ファミリー」を製品化し、2024年1月から発売する。
サーボモータの自動調整技術が進化する一方で、半導体製造装置や電子部品実装機など超精密な位置決め性能が求められる装置では。従来の自動調整では満足した結果を得ることができず、いまだ熟練者の高度な手動調整技術が必要とされている。
それに対し同製品は、業界で初めてAI搭載のサーボシステムを商品化し、匠を超えた緻密な自動調整を実現。新機能「precAIse（プリサイズ）TUNING」は、独自のAI技術によって熟練者が時間をかけて手動調整していた領域まで自動化し、位置決め性能の指標となる位置決め整定時間は対熟練者比で45%削減、調整に要する人の作業時間の90％以上削減を可能にした。
業界最高のモーション性能を持ち、サーボモータのエンコーダ分解能は業界最高の27bit（1億3421万7728パルス／回転）。サーボアンプの制御性能を示す指標である速度応答周波数は従来比1.25倍で業界最高4.0kHz以上。サーボモータの最高回転速度は7150r/minを実現。
また「センサ直結フィードバック（変位制御）」タイプの用途最適サーボアンプによって、サーボアンプ自らセンシングデータを直接取り込むことでセンサの入力からサーボへの出力までのシステム応答性を向上。コントローラに対する複雑な制御プログラムが不要になり、高速・高精度な制御を簡単に導入でき、プログラム開発工数の削減を可能にする。今後、高精度ガントリ制御タイプやセンサ直結フィードバック（圧力制御）タイプなどの用途最適サーボアンプを順次拡大していく。
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