前回10月4日発行のオートメーション新聞から一部の紙面改善を行った。通常は紙面の3ページ目にある「自動化掲示板」と最終ページの「工場・設備投資情報」の横書きレイアウトの2ページについて、各記事の見出しのタイトル部分がより見やすくなるようにフォントを大きくした。
この改善はあるお客様からいただいた声がヒントになった。そのお客様は、オートメーション新聞PDF電子版を全社員に共有して活用し、社員の多くは朝やランチタイム、休憩時間などに、自席のPCやスマートフォンでPDF電子版を見ているとのこと。紙の新聞だと自席を離れて取りにいかないといけなかったり、自席であっても新聞を大きく広げて読んでいると周りの目が気になってしまうなどの弊害があったが、PDF電子版は個人の仕事や生活スタイルのなかで読めるので好評だとの声をいただいた。特に、新聞を読む習慣はないけれど多くの情報が欲しい若手や中堅社員には喜ばれているそうだ。
とてもありがたい話だったが、一方で「その使われ方に適した紙面の作りになっているか?」と自らを省みた際、あることに気づいた。縦書きページに比べて横書きページは情報量こそ多いが文字が小さくて読みにくく、どんな情報が掲載されているか分かりにくい。PCやスマホ表示の際は尚更そう感じる。新聞の利点は、簡単に広く多くの情報を認識し、そこから詳細に入っていけること。その観点からすると、これまでの横書きレイアウトはやさしくなく、情報収集に最適な形として提供できていなかった。そこで今回、フォント拡大の改善にいたった。
改善のゴールは果てしない。しかし、それを捨てて諦めたらサービス事業者としては失格であり終了だ。エコシステムやソリューションなど今のビジネストレンドのポイントは、いかにお客様やパートナーと歩調を合わせて一緒に歩むか。そこで大事となるのが、感謝と自省、さらに改善意識の強度だ。改善なくしてこれからのビジネスはあり得ない。