
アズビルの「サファイア隔膜真空計 形V8C」が、2023年度グッドデザイン賞を受賞した。
サファイア隔膜真空計は、サファイア静電容量式圧力センサを使用した真空度を計測する機器で、半導体製造工程の成膜・エッチング装置に設置される真空計は筐体サイズの小型化に加え、インジケータ類や設定ボタンなどの視認性や操作性、配線のしやすさなども要求される。同製品は、半導体製造装置を構成する様々な制御部品や配管設備の近傍に実装する計測器として、視覚的なばらつきを低減し、情報の可読性向上を実現し、審査員からは「細部まで思慮の行き届いた緻密なデザインである。直線的な造形要素と整然とした排熱スリットは、測定機器に求められる精度感を高め、製品へ適度なアイデンティティを与えている。また、従来製品と比較して40%の小型化によって、設置の自由度と環境への配慮を高めており、製品の基本性能の高さとブランドへの信頼感を外観に適切に表出したデザインである。」と評価された。