横河電機は、OpreX Asset Management and Integrityのソリューションの一つである「Sushi Sensor(スシセンサ)」のラインアップとして、無線スチームトラップ監視デバイスを11月に発売する。
スチームトラップは、蒸気輸送管や熱交換器、空調機などに用いられ、機器に溜まった凝縮水を排出する自動弁。工場・プラントでは多数のスチームトラップを日常的に作業員が巡回点検で監視しており、この点検の負荷を低減するためには自動監視システムの導入が有効ですが、導入コストが障壁となっていた。
それに対し同製品は、スチームトラップのメンテナンスをサポートし、エネルギー損失を低減し、無線圧力センサ、無線温度センサ、無線振動センサと組み合わせることで幅広く設備監視ができるようになる。温度センサと音響センサでスチームトラップの状態を自動判定でき、最高蒸気温度440℃以下の環境で使用できる。長距離無線LoRaWAN通信を採用し、1台の基地局で、広域に配置される複数の監視デバイスをつなぐことができ、無線ネットワークの構築コストを抑えながら、短い工期で既設の設備に取り付けられる。
別売りのデータロギングソフトウェア「GA10」や、広域モニタリングシステムなどを活用すると、工場内に点在する各スチームトラップの状態も含めて集約して把握でき、点検品質のばらつきを低減できるほか、巡回点検の工数を削減できる。
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