資源エネルギー庁は2022年度のエネルギー需給実績をとりまとめ、製造業が2022年度に消費したエネルギー量は前年度比6.1%減の5018PJ(ペタジュール)となり、10年前の2013年度の6131PJから18.2%減。CO2排出量は、2.9%減の325Mt-CO2となり、10年前比で25.8%減となった。
日本全体では、需要側について、全体の最終エネルギー消費は、2.9%減の11897PJ。10年前との比較では15.5%減となった。エネルギー源別では、石油が最も多く5541PJ(2.5%減)、続いて電力3264PJ(1.8%減)、石炭1125PJ(8.5%減)、都市ガス1009PJ(2.6%減)と続く。部門別では企業・事業所が7302PJ’(6.1%減、うち製造業が5018PJ)が最も多く、運輸部門が2799PJ(4.0%増)、家庭部門が1796PJ(0.5%増)となった。
供給側について、一次エネルギー国内供給は2.3%減の1万8283PJ。うち化石燃料は1万5271PJ(1.9%減)、再生可能エネルギーは1361PJ(2.8%増)となり、再生可能エネルギーは10年連続の増加でシェアも7.4%まで増加している。
CO2排出量について、2.9%減の9.6億トンとなり、10年前に比べて22.5%減で、1990年度以降で最少となった。CO2はリーマンショック後の経済回復及び東日本大震災後の原発稼働停止等の影響で2013年度まで4年連続で増加したが、その後のエネルギー消費減、再エネ普及や原発再稼働により減少傾向。2022年度は、企業・事業所他のエネルギー消費減が影響して、2年ぶりに減少した。
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