フエニックス・コンタクトは、1kmまでの距離でイーサネット通信と給電が可能な「シングルペアイーサネット対応のスイッチングハブ「FL SWITCH 2303-8SP1」を発売した。
同製品は、一組のツイストペア線だけでイーサネット通信を可能にするシングルペアイーサネット(SPE)に対応し、同製品を介してSPEポートに接続した対応機器と、SPEを含む他のイーサネットポートに接続した機器間でのイーサネット通信が可能となり、すみずみまでイーサネット通信環境を整備できる。
IEEE 802.3cg規格の10BASE-T1Lに対応し、SPEケーブルで1kmまでの10Mbpsイーサネット通信が可能。センサなど動作電力を必要とするPoDL機器にSPEケーブルで電力も供給でき(IEEE 802.3cg Power Class 10/11)、センサ用の別電源やバッテリ動作がいらず、システム構成や手順の簡略化を可能とした。
同製品を介してSPE対応計測機器を直接データ解析用ホストとTCP/IPなどのイーサネット通信させることで多くのデータ交換が可能となり、現在長距離伝送で使われているアナログ伝送/シリアル通信の置き換えに最適。
8つのSPEポートに加えて10/100/1000Mbpsの通信が可能なRJ45ポートも3ポート備え、接続されたイーサネット機器はSPEポートに接続された機器とイーサネット通信が可能。SPEポートでは、SQI機能によりSPEポートの通信品質やPoDLの有効無効設定や給電の状態を確認できる。
さらに管理機能として、RSTP/MRPによる冗長通信機能、VLANによる仮想ネットワーク機能、ポートセキュリティ機能、QoS機能、SNMPによる診断機能、Web画面による設定/診断などマネージドスイッチの設定診断機能も備えている。
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