

NTNは、ベアリングの新たな生産拠点として和歌山県橋本市に設立した和歌山製作所「NTN STAR WORKS WAKAYAMA」が本格的に稼働を開始した。国内におけるボールベアリングの主力工場のひとつとして、高付加価値商品の生産を通じて需要の増加が見込まれるEV(電気自動車)に対応するとともに、供給力の強化による補修事業の販売拡大に取り組む。
和歌山製作所は、同社が目指すスマートファクトリのコンセプトを基に「NTN STAR WORKS WAKAYAMA」と愛称を付け、スマートファクトリの実践工場として「整流化」「自動化・自律化」「ハイレスポンス」の実現を目指す。現在は、在庫など各種データの「見える化」や無人搬送車などによる工程間搬送の自動化、自動倉庫からの出庫データを用いた生産計画の自動生成など省人化や自動化により、生産効率の向上に取り組んでいる。
また環境にも優しい工場としてCO2フリー電力を100%採用し、電熱式熱処理の採用、敷地内に設置した「N3エヌキューブ」や「NTNグリーンパワーステーション」による太陽光パネルや風車から発電した再生可能エネルギーの活用など積極的にCO2削減の取り組みも進めている。
新工場は、ベアリング(軸受)、ベアリングユニットを製造し、敷地面積は約10万9100平方メートル。延床面積は約6万100平方メートル。