頼られる存在であれ 生き残れるのは助ける力あってこそ

「あんなこといいな できたらいいな あんな夢こんな夢 いっぱいあるけど みんなみんなみんな叶えてくれる 不思議なポッケで叶えてくれる 空を自由に飛びたいな はいタケコプター」とはいかないのが浮世の世界。現実はそんな甘くない。誰かの助けを期待する前に自らの足で立つことが重要だ。

スマートファクトリーやIoT、ロボット、AIなど、10年前には夢のようだったスマートな技術も、メーカーが技術開発を進め、導入プロセスを熟成し、さらにパッケージ化・キット化してくれたおかげで、専門家だけでなく、素人でも頑張って自ら導入して使えるレベルまでやってきた。もはやこれらの技術は夢でもなんでもなく、現実でありリアル。今までは、技術が難しい、専門家がいない、リソースがないなど、さまざまな理由をつけてデジタル化から逃れてきた企業や経営者も、いよいよ逃げられないところに来ている。価格が高いという定番の逃げ口上も、普及にともなって価格が落ち着いてきたことと、SaaSやレンタルなど提供方式も広がってきたことで通用しなくなっている。もはや待った無しだ。

人手不足も生産性の低さも今の業績状況も、外部要因もあるとは言え、結局は自社のこれまでの判断の結果。そこからは逃れられない。成功し業績の良い企業のようになりたかったら、彼らの取り組みを熱心に真似れば良い。今なら情報も技術も世に溢れ、自分で探し、選び、購入し、使うことができるのだ。いまの時代、自分ができないことはできる人にお願いする、足りない部分を補いあうという風潮があるが、それは自分も誰かに頼られる存在であることが大前提。自立していて初めてそのステージに立てるのだ。日本の製造業のビジネス環境は、今後、国際競争でますます激しく厳しくなる。国内市場がメインであっても、海外企業や新規プレイヤーの参入、技術変革もあって決して安泰ではない。自らデジタルの力を使って価値を高め、周りから頼られる存在こそがこれからの時代は生き残る。私たちはそれを目指している。

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