シュナイダーエレクトリックは、これまで自社工場で実現してきたスマートファクトリー・サステナブルな次世代工場の構築・運営ノウハウを製造業向けに展開するDXサービスを2024年1月から開始する。すでにグローバルでは展開しており、日本でも提案をスタートする。
同社は受配電などエネルギー機器やFA機器、データセンター向け機器とそれらを監視制御するソフトウェアやプラットフォーム、これらを統合するデジタルソリューションサービス等を提供し、2022年売上高は約5兆円のグローバル企業。日常的に1万4000社の部品サプライヤから部材を仕入れ、44カ国183工場で製造を行い、1日あたり15万件の注文、29万点の商品出荷を行なっており、2023年にはガートナーから世界ナンバーワンのサプライチェーンとして評価された。それを支える工場・物流センターは2017年からスマート化をはじめ、これまでに100カ所以上をスマート化してエネルギー効率と生産効率を改善。このうち7カ所は、世界経済会議が選定・評価・認定するスマート工場「Lighthouse(ライトハウス)」に選ばれている。またサステナビリティについても、コーポレート・ナイツ社の調査で2021年に世界で最もサステナブルな企業に選ばれた実績がある。
これらの事実やノウハウをもとに、同社がこれまで進めてきたスマート化の取り組みを外部に展開してスマート工場化・サステナブル工場の実現を支援するDXサービスを1月からスタートする。具体的には、ヒアリングや工場見学などを通じて現状把握して戦略を策定し、その後、現地調査など調査・診断を行い、最適なソリューションやシステムを設計・構築し、立ち上げ・稼働開始後もカスタマーサクセスや効果分析を通じて継続的に改善を行い、スマートファクトリー・サステナブル工場に着実に近づけていく。全体構築以外にも、一部工程や目的など部分的に始めることも可能。
DXサービス導入によって、生産性向上をはじめ、DX推進のための企業ガバナンスの再構築、持続可能性とエネルギー効率向上、設備保全効率の最適化、サイバーセキュリティー強化、AI活用によるDXソリューションなどが可能になる。
すでにグローバルでは先行して提供しており、米国の飲料メーカーやヘルスケアメーカー、インドの食品メーカー等でスタートしており、日本では2025年までに30件のコンサルテーションを実施し、10件のネットゼロ工場案件への支援実施を目指すとしている。
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