日東工業は、愛知県瀬戸市で建設を進めていた瀬戸工場が竣工した。電気機器収納用キャビネット等の生産工場となり、2024年春に稼働開始を予定している。
新工場は、スマートオーダーキャビネットの生産システムを導入したDX推進工場となり、標準キャビネットをベースとしながら、顧客が求める仕様の製品データ(サイズ、穴加工、色など)を入力すると自動・多品種少量生産に対応する生産システムを備え、求める仕様・品質の製品を最適な価格・納期で提供する。仕様と生産、出荷情報をシステム化して一括管理することで、価格・納期の見える化を実現している。また従業員の作業負荷軽減や大空間の休憩ルーム・オールジェンダートイレ・ウォーキングコースの整備、四季を感じる「公園工場」にすることで働きやすい職場環境を進める。
環境性能についても、サステナビリティを考慮し、工場の屋根に太陽光発電システム(パネル容量 1312 kW)を設置。太陽光発電の電力を空調・照明・各種生産設備に使用するほか、蓄電池設備を導入し、事務エリアの防災電源を確保している。不足電力はカーボンフリー電力を購入し、100%再生可能エネルギーで電力を賄っている。
工場南側敷地にも太陽光発電システム(パネル容量 1134kW)を設置し、発電した電力は中津川工場へ託送し、CO2排出量を削減。来客、社員駐車場に EV 充電設備100台を順次設置するほか、BELS 評価で最高ランクの 5 つ星を獲得し、ZEB 認証も取得している。
生産品目は、キャビネット・ブレーカ・システムラック・光接続箱・熱関連機器など。敷地面積は25万3000平方メートルで、工場等は鉄骨造2階建で、建設面積は5万平方メートル。
日東工業、愛知県瀬戸市の瀬戸工場が竣工 サステナビリティ重視の環境配慮型工場に
- 2023年12月22日
- 工場・設備投資
- 2023年12月20日号, 太陽光発電システム, 日東工業
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