芝浦機械は、双腕協働ロボット「RIDRSシリーズ」について、ヒト型「RIDRS-H」とスカラ型「RIDRS-S」の2機種を発売した。
同製品は、可搬質量が片腕6kg、両腕で10kgの双腕の協働ロボット。ヒト型は、片腕7軸、腰2軸の合計16軸で構成され、腕は人の関節数と同じなので把持している製品の持ち替えや方向転換等で人が行っていた動作を容易に再現できる。腰に2軸(回転と屈曲)を持つことで両腕で把持したままの振り返り作業ができ、人作業をそのまま置き換えることができる。
スカラ型は、片腕4軸、腰1軸の合計9軸で構成され、従来のスカラロボット動作に加えて、腰軸の回転により、配膳等の狭いスペースで両腕を使用した組み立てや搬送作業に適している。操作がしやすく、重力方向への剛性が高いため、鉛直方向の作業や水平方向への搬送など、幅広い用途で従来の人作業を自動化できる。
教示は、教示装置としてタブレットPCをティーチペンダントに採用し、教示機能+3Dシミュレータ機能を同一アプリケーションで実行、お互いをシームレスに移行でき、オフラインプログラミングや現場の立上作業のストレスを軽減。プログラミングツールはビジュアルプログラミングを採用。動作パターンのブロックをドラッグ&ドロップするだけで、視覚的にプログラムを作成できる。外部接続など高度な記述はAIと親和性のあるプログラミング言語「Python」によるプログラム作成も可能。
長尺ワークの搬送も双腕協働ロボットの両腕把持+旋回で対応でき、省スペース化が可能。ワークの固定治具や反転治具を必要とする作業でも、双腕なので片腕で持ったり、押さえたりしながら、もう片方で別作業ができ、専用治具を減らすこともできる。
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