
経済産業省は、2023年10月の鉱工業指数(生産・出荷・在庫、生産能力・稼働率)を発表した(基準2020年)。
10月の生産能力指数は、98.5で前月比0.1%の上昇。業種別では、電子部品・デバイス工業、パルプ・紙・紙加工品工業が上昇した。稼働率指数は、108.2で1.5%の上昇。業種別では、電気・情報通信機械工業、金属製品工業、その他工業等が上昇した。
生産指数は、104.6で1.0%の上昇。これまで生産は、5月に部材の供給不足の影響などで低下し、6月は堅調な自動車工業の影響を受けて上昇、7月は生産用機械工業の受注減少等の影響により低下。8月も自動車工業の工場稼働停止などを受けて低下したが、9月は自動車工業を中心に多くの業種が上昇したことで全体として上昇し、10月も電子部品・デバイス工業や自動車工業等が上昇したことなどを受け、全体として2か月連続の上昇となった。
出荷指数は、103.6で0.2%の上昇。15業種のうち、8業種が上昇、7業種が低下となり、上昇寄与度の最も大きかった電気・情報通信機械工業はノート型パソコンや開閉制御装置等が主な上昇要因となった。
在庫指数は104.4で0.8%の上昇。15業種のうち、8業種が上昇、7業種が低下となり、特に上昇寄与度の最も大きかった自動車工業は、普通乗用車や軽乗用車等が主な上昇要因となった。