2022年度は部材不足に端を発する特需によってFAメーカー・商社ともに過去最高の業績を叩き出したが、2023年度の通期業績はそのあおりを受けて各社難しい1年となっている。
FA・電機機器・機械部品の主要上場メーカー30社の2023年度通期業績予想を見ると、売上高は増収19社に対して減収が9社(2社は非公表)、純利益は増益17社に対して減益10社(3社未公表)。増収増益は15社あるが、期初の予想から下方修正した企業も多い。FA事業は、生産が回復するも、半導体や自動車、バッテリ関連が低調で、中国経済の低迷により苦戦を強いられている。
増収増益予想は、パナソニックはインダストリーは下方修正するなど苦しい状況だが、オートモーティブやコネクトなどの好調さでカバー。三菱電機もFAシステム事業は苦戦する一方で、自動車機器、ビルシステム、セミコンダクター・デバイス事業が増収増益予想となっている。富士電機は、インダストリーは生産が回復して好調。安川電機は、インバータの生産回復による増収や価格転嫁など増収増益予想。横河電機は、調達環境の改善と増産対応の進捗良好を受けて上方修正。明電舎は、変電事業や保守事業の需要が堅く、固定資産売却益もあり純利益が大幅に増加。アズビルは、BA・AA・LAの全事業で増収の見込みで、収益性改善効果などで上方修正している。
FA商社も同様に厳しく、15社のうち、増収が11社、増益が7社、増収増益は7社となっている。
トラスコ中山、モノタロウのEC大手は好調を持続し、萩原電気ホールディングスは自動車生産台数回復にともなってデバイス事業が好調。カナデンは、FA分野が納期改善と設備投資回復、ビル設備も情報・通信事業者向けの受変電設備等が堅調。たけびしは、医療やFA機器を中心に事業拡大を進めている。
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