【2024年 年頭所感】一般社団法人 日本食品機械工業会 会長 大川原 行雄 効率化追求し技術革新推進

新年明けましておめでとうございます。令和6年の新春を迎え、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。

さて、昨年の国内景気については、新型コロナウイルス感染症の5類移行により経済活動の正常化、人流拡大や賃上げの加速、個人消費、民間設備投資などが下支え要因となり、物価高の下でも景気は緩やかに回復が継続しました。さらに中国団体旅行の解禁による中国人訪日客の本格回復もはじまるなどインバウンド需要はコロナ前を上回る勢いを取り戻し、景気の好循環の動きも見え始めました。

国外の情勢では、中東情勢のさらなる悪化やロシア・ウクライナ戦争の長期化、世界的なインフレ率の上昇などによって、世界経済の先行き不透明感は一段と強まっております。

こうした国内外の動向の中、我が国食品機械の販売額は、機種によって異なるものの全体では前年を上回る見込みとなっておりますが、原材料、エネルギー価格の高騰や弱電部品等資材の入荷遅延による納期遅れ、人材確保の困難といった状況は依然続いており、企業経営に関しては多くの会員の方々が厳しい見解を持っておられます。  

食品産業全体としては、食品の安全・安心の提供はもとより、食料安全保障の確立、環境に配慮した持続可能な食品産業の発展、海外展開の促進、生産性向上、労働力確保等さまざまな社会課題を抱えています。

食品機械業界としては、食品業界の動向を着実にキャッチし、これまでの経験を活かしてノウハウ・技術力を深化させ、コスト削減や効率化を追求し絶えず技術革新を進め、さまざまな課題解決のソリューションを提供することにより食品業界の生産性向上等に貢献するとともに、豊かな食生活、環境負荷軽減する役割を果たすことが必要であると感じております。

当工業会では、時代の潮流を見据えながら、国際市場での日本の食品機械の競争力向上を目指し、食品機械の安全・衛生化の推進、人材育成、SDGsなどに積極的に取り組むとともに、海外市場開拓に向けての会員企業支援やISO、EHEDG等国際機関との連携、海外ユーザー団体との交流を促進し、会員各位の経営力強化、技術開発力向上を図り、業界の発展に向けて各種事業を展開していくことで、ユーザー業界の期待にも応えてまいります。

本年は6月4日から4日間「Breakthrough FOOMA」をテーマに掲げ、「FOOMA JAPAN 2024」を開催いたします。47回目を迎えるFOOMA JAPAN 2024 では、展示会のDX化に取り組むとともに、新たな食のカタチを提案するスタートアップゾーン、そして出展社と来場者のビジネスマッチングも加速させていきます。「食の安全・安心」という基本を堅持し、生産性向上や高効率化のための技術、自動化、省人化を図るロボット、AIなど最先端テクノロジーと最新鋭の製品・サービスの展示と併せ、サスティナビリティな展示会開催にも取り組んでまいります。

本展の開催を通じて、食品機械産業及び食品産業全体の一層の発展に寄与してまいります。

最後に、引き続き食品機械工業会の発展を通じて、食品製造業界の生産性向上、「食」に関わる国民生活のさらなる向上への貢献とサスティナビリティ社会の実現に向け、努力を重ねてまいります。

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています
>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG