皆様、新年あけましておめでとうございます。
2024年の年頭にあたりまして、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は、5月に新型コロナウィルスが「5類感染症」になったことにより、人々が集うイベント等が徐々に復活し、ポストコロナに入った年でした。CIAJでは、5月の第14回定時社員総会後に創立75周年記念パーティーを開催しました。産官学の様々な分野からの多数のご来賓に加えて、多くの会員企業の皆さまにご臨席賜り、500名もの方々より盛大にお祝いをして頂きました。また、CEATEC 2023も4年ぶりに展示及びコンファレンスの両方を幕張メッセで実施し、多くの方々にSociety5.0を支える最新技術、ソリューションなどを体感頂きました。
政府が推進している「デジタル田園都市国家構想」では、「心ゆたかな暮らし」(Well-Being)と「持続可能な環境・社会・経済」(Sustainability)を実現することを目指しています。この中では、地域の豊かさや魅力あふれる地域づくりに注目が集まっています。私たちCIAJが得意とするICTやデジタルは、地域の活性化や新たなビジネスモデルの創出を下支えするものであり、社会インフラの一つとして大変重要な役割を担っています。地方と都市とのデジタル格差解消のために、データセンターや光海底ケーブルの地方分散配置等を含め、インフラ整備は継続的に進めていかなければいけません。5G/ローカル5G等の普及や社会実装支援も喫緊の課題であり、ICT業界のみならず様々な業界との連携も進めていかなければなりません。
CIAJでは、昨年に「未来をつくるネットワークを考える会」を発足させ、次代を担う20歳代、30歳代の若手が集い、2030年頃のライフシーンを見据えたICTのあり方に関する議論を行っています。本年3月の取りまとめに向け、議論も佳境に差し掛かっています。さらに、「高専ワイヤレステックコンテスト2023」を主催しています。3月の本選大会に向け、高専の各チームが実証実験に取り組んでいます。CIAJではこうした次の時代を担っていただく方々をも支援し、産業間だけではなく世代間をもつなぐ取組みを継続していきます。
2024年度の事業計画策定では、CIAJとしてのパーパス、ビジョンを制定し、2030年頃を見据えたCIAJの目指す姿を示して、成長への方向性を共有していく予定です。CIAJのステークホルダーとの連携強化や、産業間、世代間をつなぐ力の強化などをはじめとして、重点的取組み内容を具体化していきます。75周年を機に新たな成長を志向し、会員満足度の一層の向上、ICT産業の活性化に努め、さらなる飛躍を遂げることを目指します。
私たちCIAJは情報通信産業を代表する団体として、多くの皆さまの期待に応えるべく、ICT産業の活性化に繋がる政策提言、新たなビジネス創出に向けた環境整備、情報通信業界を取り巻く諸課題解決に向けた活動を推進して参ります。そして発展する通信インフラ領域への取り組みを強化し、日本の情報通信ネットワークの進化を支え続けていきます。それにより団体価値の向上に努め、会員企業の皆様の事業に貢献し、情報通信ネットワーク産業の発展に向けて邁進していく所存です。
最後になりますが、皆様にとりまして本年が明るく実り多い年となりますことを心から祈念し、新年のご挨拶とさせて頂きます。
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