【各社トップが語る2024】ジェイテクトエレクトロニクス「DX活用し最適提案推進」森 豊 代表取締役社長

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2023年3月期の売り上げは、約163億円と過去最高で、純利益も大きく増加した。24年3月期は、第2Q頃から受注に陰りが見え始め、期後半の第3Q頃からは減少に転じているものの、売り上げは米国向けの対中国追加関税対策から国内からの輸出を増やし、ドル高もあり好調を維持している。PLC、エンコーダの売り上げが減少しているが、HMI機器は前年実績を維持している。米国の子会社、ADCの売り上げも堅調で、前年実績を超えそうだ。一方自動車機器は、中国市場悪化の影響を受けて厳しい状況になっている。

 22年10月からは社名を光洋電子工業から変更し、ジェイテクトグループの一員として「ワン・ジェイテクト」としての活動を強めている。その効果は求人面などでは効果が出てきているが、営業面などでの認知度やグループ内製品の販売連携効果はこれからである。

 24年の景気は23年並みで、さほど良くも悪くもならないとみているが、在庫調整の終了時期が気になる。昨年からホームページや通販サイトのドメインも「jtekt」を冠するようにしているが、検索のKPIが下がっており、お客さま目線で使いやすいWebを目指して改良を進め早期に戻したい。また、営業のスタイルも直接お客さまのところに訪問し、困り事やニーズをお客様より先に営業が気づいて提案・解決できるようなDX化を進めることで、お客さまから声がかかるような仕組みをつくっていく。

 海外は、ASEANがリセッションになっていることから、当社の営業と開発拠点のあるインドでの活動を強めていく。さらに、水資源を開拓する活動として土壌センサの活用に取り組んでいる。制御技術が活かせ、ニッチながら社会貢献にもつながる。1月のIIFESには、輸送時温度衝撃トレーサビリティ管理システム「OnSinTAG」や、基板型PLC「JX-BASICシリーズ」のフルスペック版などを出展する。

https://www.electronics.jtekt.co.jp/jp/

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