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2023年は、コロナ禍でのインフラの設備投資減少や在庫調整局面で厳しい事業環境が続いた。それでもデジタル化を推進して業務効率化を進め、梱包部材をリユース材に変更するなど物流コストをはじめ販管費の低減に取り組み、結果として利益を維持することができた。
コロナ禍を経てお客様のなかで省人化・省力化・自動化に対する考え方が大きく変わった。これまではコストダウン目的だったのが、いまは人手不足対策を重視するようになり、以前から使いやすく便利で、作業工数が減る製品にこだわって開発・提供してきたことが良い流れをもたらしている。
例えば、ビル受配電設備の電力量計のメンテナンスは作業時に停電させる必要があるため、その調整や夜間工事の手配、作業の手間など大きな工数がかかる。そこに当社の「無停電交換ユニット」を使うと無停電で電力量計の交換ができ、省力化・省人化に効果的だ。昨年のJECAフェアの製品コンクールでは「大阪府知事賞」を受賞し、多方面から高く評価してもらった。おかげで注文が増え、別の定格品が欲しいという声もいただき、現在ラインナップ拡充と提案強化に動いている。
省力化・省人化にデジタルを加えた高付加価値製品の開発にも取り組んでいる。省配線の通信機能付きの伝送端子台やつないだ機器から情報を取れる電流計測端子台、デジタル変電所向けのIEC61850対応製品などの開発を進め、次のビジネスにつなげていく。
また来月には組織再編を行い、滋賀県内の3工場にそれぞれあった製造部を1つに統合して効率的なものづくりを進め、経営企画室を新設して中長期的な動きを強化する。またチャレンジド雇用として、草津製作所に加え、みなみ草津工場、新旭工場でも障がい者雇用を増やし、多様化する社会の働き方改革を強く推進していく。
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