iifes2024が開幕した。前回の2022は、コロナ禍真っ只中の対応が難しい時期だったことから、直前に出展を取りやめる企業も続出し、会場は閑古鳥が泣いていたことを思い出す。そんな苦境を乗り越え、また開催ができたことは嬉しい限りだ。リアル展の3日間、大いに盛り上がることを期待している。
その一方で、展示会のあり方、出展する側も来場する側もこれまで通りで良いのかという懸念も残る。SCFと計測展からの長い歴史があり、統合してIIFESになり、時代に合わせた変化をしてきたことは良いことだが、FA業界のなかの計測・制御領域の人たちの専門展示会として内輪色が強く、エンドユーザーや本当のお客さんが少ないという厳しい声も多く聞こえてくる。そこは気になるところだ。
計測・制御の技術は、電化・機械化・自動化の根幹をなす技術だ。計測・制御技術がなければ、モノは思い通りに動かせない。その意味で計測・制御技術とは、工場内のFA・PAに限らず、産業の自動化、社会の自動化も含めて、現在過去と私たちの生活を支え、これからの未来にも絶対に必要不可欠な技術であり、誰しもが関心を持ち、知っておいて良い概念、技術領域なのだ。人手不足の解消も、生産性の向上も、それによる人々の幸せの獲得も、すべて自動化、オートメーションで解決できる。そのためにも、この計測と制御、オートメーションの専門展示会であるIIFESももっと変革を進め、オープンに規模を大きく成長していくことが必要だ。