日本ロボット工業会は、2023年1月ー12月の年間のマニピュレータ・ロボット統計(受注・生産・出荷 会員ベース)をまとめた。2023年は受注・生産・出荷金額・台数のいずれも前年を下回る厳しい結果となり、出荷金額は前年比10.5%減の7998億円、出荷台数は18..9%減の20万7293台となった。
2023年年間の受注金額は24,3%減の7237億円、受注台数は33.3%減の18万1214台、生産額は11.1%減の7815億円、生産台数は20.3%減の20万3328台、出荷金額は10.5%減の7998億円、出荷台数は18.9%減の20万7293台となった。世界的な人手不足と自動化需要を受けて、コロナ禍下でも受注・生産・出荷金額・台数は増加し、2022年には過去最高を記録していたが、2023年は受注額で前年から2000億円、生産・出荷額で1000億円近く減少となった。
仕向地別では、国内出荷額は0.3%増の1899億7500万円、輸出額は13.4%減の6098億7200万円。国内は前年並みをキープしたが、海外向けが1000億円近くの大きくマイナスとなった。アジアは15.6%減の3670億3400万円、うち中国は18.8%減の2432億4900万円。ロボットの最大消費国である中国は2021年からマイナスが続いており、その影響が大きく響いた。また北米も17.2%減の1295億1600万円。拡大が続いていたが一旦踊り場に。欧州は1.6%増の10万5962台と年々伸ばしてきている。