2023年は、カーボンニュートラルに向けた省エネ対策や設備更新が活況で、業績は順調に推移している。産機事業について、上期は受注残によって前年並みで推移したが下期は苦戦している。通期売上は前年度比95%程度を見込んでいる。
デジタルソリューション事業を組織化し、IPC・画像処理・モーションを軸に顧客への迅速かつ最適な提案活動を推進した。専門性と開発力を強みとして積極的に顧客訪問を繰り返し、スペックイン件数を大幅に増やすことできた。
インテルの最新CPUやGPU、NVIDIA製JETSONなどを搭載したハイエンドな産業用PCが、コントローラ、画像処理、AI用途として好調。AI画像処理コントローラ(ルールベース+ノーコードAI)の引き合いも多く、2024年も引き続き注力していく。
2024年のテーマは「目線を上げること」。世の中は世不透明要素が盛りだくさんだが、脱炭素化と人手不足という二つの大きな流れだけは確実にやって来る。これを大きなチャンスとして捉えていける事業構造に転換する必要があり、足元ばかり見ず、少し先を見据えた種まきに重点を置いて全社的に取り組んでいく。
市況は良い面と悪い面が混在し不透明だが、2023年に取り組んだ内容をさらにブラシュアップしていく。半導体・エネルギー・デジタル市場を中心に、PC・画像処理・モーションの軸で顧客開発を進め、ネットワーク化、セキュリティー、省人化をキーワードに提案を強化する。
またEtherCATなどフィールドバスを採用する顧客が急激に増えており、機器の選択の幅が広がる一方で、どれを採用したら良いか迷われているケースも多く見受けられる。われわれは顧客の設計思想や求めるスペックを十分ヒアリングし最適な機器構成の提案を進め、課題解決に寄与していく。
【各社トップが語る2024】福西電機「先を見据え目線を上げる」代表取締役社長 堀 久志
- 2024年2月8日
- FA業界・企業トピックス
- 2024年1月31日号, 各社トップが語る, 福西電機
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