【各社トップが語る2024】大和無線電機「STRATEGYで挑む」代表取締役社長 堀内 優

2023年12月期は、売り上げ、売上総利益とも前期比約80%で、特に海外が厳しい1年であった。1年前はまだ受注残も多く、納期問題の解消とともに年度内にはけていくと予測していたが、23年5月頃から受注が大きく減少する一方で、お客さまの在庫過多の状態が続き極端な調整段階に入った。また、特需的にあったコロナ関連の売り上げは減少したものの、一部施設向けの照明関係や分析機器は比較的順調で、繊維関連向け需要も堅調に推移した。
 24年は「STRATEGY 戦術で挑む」を掲げて取り組む。22年~24年を、「DAIWAをDXさせる3年間」として展開してきており、昨年までの活動を分析する中で、今年の戦略を立てている。コロナ前と後の市場の変化、本当に需要は戻って来るのか、1人当たりの売り上げを上げていくための方法をどうするかなどを検討。特に、コロナ禍でお客さまへの直接訪問ができづらかったことや、旺盛な需要の中で納期管理が主になり、新規開拓など本来の仕事ができなかった反省点を生かしながら、「今後どんな仕入先と、どの商品で、どのような戦略で勝負していくべきか」を、仕入先とも話を進めている。もう一度原点に帰り、営業目標を達成するための取り組むべき戦術を検討している。
 22年に導入した新しい営業支援システムを活用し、顧客案件の追跡をしっかりと行うことで、案件の精度を上げ、受注率を高めていく。
 新規の取り組みであるトリリオンノード研究会で、Leafonyを使いIoTを活用したロボット用教材等の開発を検討している。昨年5月のECU Showに続き、今年も6月の同展に出展を予定している。
 25年からの展開に向けて、現在の「コントロールセンター」にシステム開発やR&D機能を融合させた部門の開設を検討している。現在の営業部や管理部のコントロール機能を見直し、さらに緻密な分析と支援ができる体制にしたい。

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