
2023年12月期(第43期)の売り上げは前期比約14%減少した。22年秋頃から受注が減少しはじめ、23年の前半はそれまでの受注残の消化を売り上げにつなげてきたことで、売り上げの落ちは比較的抑えられたが、後半は厳しかった。部材不足時に必要以上に買い増したユーザーの在庫量が膨らんで、購買量が落ちていることが大きな要因だ。
24年の景気見通しは悲観的ではないものの、ユーザーが有している在庫のはける時期がいつ頃かが非常に気になる。新年早々の能登半島地震発生に見られるように、この先、何時、何が起こる分からないだけに、常に備えを万全にして、供給責任を果たせるようにしておきたい。
23年10月に基幹システムのハード、ソフトの入れ替えを行い、今年から新システムでキックオフを行っている。1995年に基幹システムを導入してから、08年に一度バージョンアップしており、今回は14年ぶりの更新になる。昨年2月から社内に更新プロジェクトを設けて、部門ごとに課題や要求、さらには操作や運用の仕方を確認しながら進めてきた。当社としては大きな投資額であるが、新システムの活用で業務の効率化、顧客や市場の変化に対応できやすくなる効果を期待している。
昨年6月から新規扱いメーカーとして、インドで25年の歴史を有しているコネクタメーカー、ターボインディア社のMIL対応コネクタの扱いを開始した。コネクタのラインアップがさらに強化されることから、お客さまへの提案を積極的に行っていきたい。
展示会として昨年5月東京ビッグサイトで開催の、「Electronics Components & Unit Show(ECU Show)」に出展した。東京都電機卸商業協同組合や全国電子部品流通連合会の会員も参加して、扱い製品のPRを行ったが、今年も6月に開催されることから出展し、当社の特徴をアピールしたい。