三菱電機は、2024年3月期第3四半期の決算を発表し、売上高は前年度比6.1%増の3兆7824億200万円、営業利益は36.2%増の2223億3300万円、純利益は33.6%増の1860億9700万円の増収増益となった。
セグメント別では、インダストリー・モビリティは売上高が5%増の1兆2728億円、営業利益は947億円(163億円増)となった。このうちFAシステム事業は、半導体などのデジタル関連分野に加え、リチウムイオンバッテリーなどの脱炭素関連分野で国内外の需要が減少し、売上高は5796億円、営業利益は771億円となり、前年同期を下回った。
このほかインフラは売上が7%増の6597億円、営業利益が21億円となった。国内外の交通分野の需要回復と公共分野の投資が堅調。国内電力会社の設備投資も継続し、再生可能エネルギー拡大にともなう電力安定化需要などが堅調に推移した。ライフは、売上高が6%増の1兆5194億円、営業利益が1044億円(336億円増)。世界的な脱炭素化の影響で空調機器の需要が国内で堅調、欧州・アジア向けの空調機器が増加した。セミコンダクター・デバイスは、売上高は3%増の2143億円、営業利益は246億円(10億円減)、ビジネス・プラットフォームは売上高が5%増の963億円、営業利益が54億円となった。
仕向地別では、国内売上が5%増の1兆7894億7000万円、海外が7%増の1兆9929億3600万円で、海外比率は52.7%となった、北米が12%増、欧州が24%増と好調だったが、中国の8%減、の影響を受けてアジアも3%減と低調だった。
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