
鴻池組は、大阪万博2025の工事現場での四足歩行ロボット活用に向けた実証実験を開始した。ロボットを現場内で走行させ、遠隔操作やそれに必要な通信環境等を確認。今後、工事現場の巡察を主な目的に他現場でも利用していくとした。
ロボットのベースはUnitree社製の四足歩行ロボット「Unitree B1」とし、不整地や20cmまでの段差・階段も走行でき、建設現場に存在する多くの走行上の障害を乗り越えることが可能。IP68防水で、動作温度は-5℃~45℃。制御ソフトも開発でき、実験で使ったロボットはiPadを介して制御している。特定のルートを自動走行する機能も備え、iPad ProのLiDARスキャナを活かした適切な距離感を保持した遠隔操作、遠隔での映像・音声の共有、複数人への360度動画の高速リアルタイム配信もできる。
遠隔操作用の通信環境構築のため、現場にはメッシュWi-Fiを構成するためのアクセスポイントを配置してメッシュWi-Fiを構成。電波が届かない場所ができた場合にもAPの位置・個数を変えることで対応できる。