三菱電機は、セキュアリモートアクセス・運用管理ソリューションを開発・販売する米国のDispel LLC(ディスペル)と OTセキュリティー事業拡大に向けマーケティングと技術開発で協業する。
製造業では遠隔地から製造ライン監視やトラブル対応を行うリモートメンテナンスの需要が高まっている。その一方でインターネット経由のアクセスはセキュリティリスクを高め、特に製造現場には多種多様なメーカーの機器や装置が混在して多数の通信経路があり、それがリモートメンテナンスの導入を妨げる要因となっている。
三菱電機はFA機器メーカーであるとともにOTセキュリティのコンサルティングから対策、運用まで一環してワンストップで提供するOTセキュリティサービスを提供しており、一方のDispelは米国のセキュリティ企業として電力や上下水道などの社会インフラから金融など重要施設に対するセキュアなリモートアクセスサービスを展開している。またアクセス制御やログ、録画などトレーサビリティ技術も持ち、NIST CSF、IEC62443など世界セキュリティ標準にも準拠し、グローバルに展開している。
今回、両者は協業することにより、三菱電機のFA機器・OTセキュリティと、Dispelのリモートアクセス技術を連携させ「ゼロトラスト リモートアクセスサービス」を提供開始する。各装置メーカーが提供するリモートアクセスによるメンテナンスサービス、監視サービス等を、ユーザー企業の製造現場側で監視・制御・検証できるようになり、通信を正しく管理することでOTセキュリティを高めることができる。
https://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2024/pdf/0229-b.pdf