富士電機機器制御は、業界最小クラスの電磁開閉器(マグネットスイッチ)「SC-NEXT」シリーズを発売した。
電磁開閉器は、制御盤や配電盤など盤のなかで電気回路の開閉を行うもので、近年は省スペース化や環境負荷低減に対する要望から、盤に搭載する機器にも小形化や省エネが求められるようになっている。
それに対し同製品は、現行品から製品サイズを最大28%小型化。磁界解析と運動解析を組み合わせた独自の「磁界-運動連成解析」によって部品形状・配置や接点の接触圧力を最適化し、それに適した吸引力を有する電磁石を新規設計したことで大幅な小型化を実現。さらに、コイルの鉄心の一部に磁石を用いることで接点の開閉に必要な力を補うことで、消費電力を現行品に比べて最大73%も削減した。
また、導通不良の原因となる塵埃に対しても、動作表示部など開口部の面積を現行品から70%減らし、嵌合方式も見直すことで外部からの粉塵が侵入しにくい構造とし、トラブル発生を防止している。
11〜18A品は2023年10月に発売済で、このほど20〜35A品を発売。40〜65A品は2024年度内の発売を予定している。
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