山洋電気は、高性能、小型・軽量、省エネルギー化のサーボシステム「SANMOTION G」について、
定格出力1.8 ~5 kWのサーボモータと、アンプ容量75 A・100 A・150 Aのサーボアンプを開発し、ラインナップを拡充した。
同製品は、従来品に比べて速度周波数応答を1.4倍、位置決め制定時間を3分の1、速度のオーバーシュートを2分の1、高速域の出力を1.15倍に拡大、エンコーダ分解能(27bit 、バッテリレス)を16倍など大幅に性能を向上。電源状態と通信品質の監視や保持ブレーキ寿命予測、電子部品の故障予防など安心・安全機能を充実し、さらにパワーデバイスの異常診断や電源電圧低下といった異常の原因を識別表示するなど、機械装置の信頼性とメンテナンス性を高める機能も搭載。
耐振動性能を2倍、サーボアンプは20%向上、使用温度範囲は0~+60℃など耐環境性能を向上し、標高2000 mの高地をはじめ、さまざまな地域と環境で使うことができる。
また、モータ質量を最大14%、アンプ質量を最大17%低減し、モータ全長も最大9%短縮。モータのエネルギー損失は最大29%、アンプのエネルギー損失を最大16%低減するなど、小型・軽量、省エネルギー化。機械の周波数特性を計測し、最適なサーボパラメータに自動調整でき、従来品との取付互換性もあって置き換えが容易。リニアサーボモータの起動時にホールセンサなしで正確な位置検出ができ、静かで振動の少ない立ち上げができるなど簡単に使いやすいサーボシステムとなっている。
https://www.sanyodenki.co.jp/products/product_news/2024/20240229_sanmotion_g.html