THKは、転動部にホイールを採用した鉄道業界、物流業界向けユーティリティスライドレール「Advanced Wheel Guide」を発売した。
同製品は、アウタメンバと、ホイールを装着したキャリッジで構成されるスライドレールで、アウタメンバとホイールが2点で接触するサーキュラーアーク構造を採用して調心機能を有し、取付面の精度が低い場合でも誤差を吸収して長期間安定したスムーズな案内を実現。キャリッジ端面には独自開発のスクレーパを取りつけ、転動面に対して長期間接触状態を維持し、スライドレールより防塵性に優れている。また、独自開発のグリースタンク構造でグリースを転動面に適切な量を塗布でき、余分なグリース排出を低減し、周囲を汚さない環境に配慮した潤滑システムとなっている。
これまでのスライドレールは、医療機器や事務機器などのスライド部に幅広く利用されてきたが、同製品は鉄道車両用ドアや物流現場の自動倉庫ラック、工作機械の扉開閉部などへの需要を見込んでいる。
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